至聖ヘルスケアコラム

至聖ヘルスケアライフVol.1 生活習慣病その② 高血圧症

2020年03月05日

高血圧症とは

高血圧症とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。

食塩の過剰摂取・ストレス・運動不足・過労・肥満などの「生活習慣による要因」体質などの「遺伝的要因」の重なり。
さらには、腎臓病やホルモンの異常などの「病気による要因」。

そうした影響を受けると、心臓は働きを強め、血液をより多く身体に送り出そうとします。その結果、高い圧力が血管にかかることになります。

この状態が長い期間、続いているのが高血圧症です。高血圧とされる血圧の値は、おおむね収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上。どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧と診断されます。

高血圧は喫煙と並び、日本人の生活習慣病死亡に最も大きく影響する要因です。
高血圧を完全に予防できれば、年間10万人以上の人が死亡せずすむとも言われています。

過去に比べ、この数十年で大きく減少しましたが、今なお20歳以上の国民の約50%は高血圧です。

高血圧が何を起こすのか?

他の生活習慣病と同様に、初期の段階では自覚症状がなく、放置されやすい病気です。

しかし血管に長い期間、高い圧力で血液がぶつかり続けることにより血管が傷つきやすく、破れたり詰まりやすくなります。

その結果、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈、動脈瘤、腎不全など、多くの循環器病が起こります。

また、最近になって高血圧は認知症のリスクになり、高血圧の治療は認知症の予防になりそうなことも分かってきました。

高血圧は自身で見つけることができます。

高血圧は一見、「ちょっと血圧が高いだけ」だとして軽視されがちですが、大病を引き起こす原因となるだけでなく、健康寿命を脅かす注意すべき病気なのです。

当院の治療方針

高血圧の治療は生活習慣の改善が基本です。
当院では検査を行いそれぞれ異なる患者様の今の状態に合わせた『食事療法』・『運動療法』・『薬物療法』を提案し合併症を防ぐよう支援していきます。

良くある質問にDrがお答えします!

Q. 家庭で血圧を測る際に気をつけたほうがよいことはありますか?
A. 血圧は一秒ごとに違いますし、状況や環境によっても変わるので、少なくとも2回計りましょう。

起床後1時間以内と、就寝前の2回計ることをおすすめします。

いずれも140/90mmHg以上なら高血圧症と呼びます。
Q. 高血圧ですが薬を飲んでいません。問題でしょうか?
A. 治療をお勧めします。

血圧の異常、すなわち血液を送るポンプである心臓の異常に結びつきますから、やはりなるべく早いタイミング治療を開始するべきです。
Q. 男性と女性で何が違いがあるのでしょうか?
A. 高血圧になりやすいのは男性ですが、女性も閉経して十年もたつと動脈硬化が男性よりも加速度的に増すため、女性にも高血圧が増えます。

高血圧は心臓病のリスクになりますので、男性も女性も注意するに越したことはありません。
Q. どうすれば血圧は下がりますか?
A. 生活習慣を見直す事です!

塩分の摂取量や野菜、果物、魚の多い食生活に変えること、体重を減らすこと、1日30分以上運動すること、お酒を節制することなどの生活習慣を見直すことにより血圧を下げる事が出来ます。

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