地域包括ケア病棟
地域包括ケア病棟とは
至聖病院の地域包括ケア病床というベッドは、一般病棟の治療後に在宅への復帰に不安がある方に対しての支援を行うためのベッドです。
一般病棟での入院治療の場合、ある程度状態が安定をすると退院となります。その後は患者さんの状態や必要に応じて外来診療等でフォローを行います。ですが、体力的な不安等を含め、ご自宅等へ戻ることに対して心配をされている方も多くいます。
そのような方に対して医師や看護師、専従の理学療法士等が在宅復帰に向けた治療・支援を行っていきます。
また退院支援の専任スタッフが患者さんの退院支援、 退院後の生活についてサポートさせていただきます。
患者さんが安心してご自宅等に帰れることを第一の目標として、各職種が連携して、患者さんの退院後の生活準備のお手伝いをします。
入院の対象となる方
本病床への入院は、患者様およびそのご家族様に対し、医師の判断のもと提案をさせていただきます。
入院の目的、目標、費用等についてご理解をいただける場合に、本病床へ入院となります。入院期間は最大60日までとなっておりますので、その期間で退院後の不安の軽減、退院先の調整等をおこないます。
入院費用について
当病棟に入院された場合、通常の出来高で算定される入院費とは異なる 「地域包括ケア入院医療管理料※1」を算定しております。 特徴としては 、診療にかかる費用のほとんどが定額となっており、リハビリテーション・投薬料・注射料・処置料・検査料・ 入院基本料・画像診断料等が含まれております。治療内容に応じて定額外での治療もございます。あらかじめご了承ください。
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Q. 通常の入院費用と何が違うのですか?
A. 一般病棟と地域包括ケア病床の違いは主に費用面です。
いわゆる一般病棟では出来高算定という方式で、施設ごとに異なる規定の入院基本料に加え、使用した分の薬、注射、検査、処置、手術、リハビリ等の費用が実施した分だけ請求されます。
状態によっては意図せず高額になるケースもあります。
地域包括ケア病床では包括算定という方式で、定額の入院料の中に入院基本料、投薬、注射、処置、検査、画像診断、リハビリの治療が含まれています。そのため入院費用の目途が立ちやすいというのも本病床の特徴となっています。
後期高齢者(75 歳以上)の方は月の医療費の負担上限が定められておりますので、一般病床の入院と負担上限は変わりません。
※病状の悪化等の場合、主治医の判断により、急性期病棟へお戻りいただく場合があります。
Q. 他の病院で入院した際に、14日以内での退院を求められました。なぜここでは60日も入院できるのですか?
A. 急性期病院では病院の規模に応じて入院から概ね14日~20日で退院していただくこととなっております。当院でも一般病棟では20日以内の退院を目標として治療をおこなっております。
治療は完了したものの、体力の低下など退院後の生活に不安がたくさんおられます。そういう方に対してリハビリ等の支援を含めた治療を積極的に行う病棟として設けられているため、通常よりも長い、最大60日間の入院が可能となっております。
Q. どういう人が地域包括病棟へ入院できますか?
A. 以下のような方が主な対象となります。
- 介護老人保健施設入居者等又は自宅で療養を継続している方で軽微な症状により入院医療を要する状態になった方
- 入院治療により状態は改善したが、もう少し経過観察が必要な方
- 入院治療により症状が安定し在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方
- 在宅での介護サービス等、療養準備が必要な方
- 介護施設等に入所する前の調整期間が必要な方
- 自宅において患者さんの家族が何らかの理由(冠婚葬祭や旅行)で、一時的に看護や介護をすることができない時に入院させること(レスパイト入院)