至聖ヘルスケアコラム
至聖ヘルスケアライフVol.2 整形外科その③ 変形性関節症
変形性関節症とは
変形性関節症は、関節を構成する骨の間にある軟骨が劣化により関節に痛みや腫れが生じ、最終的には関節の変形をきたす変形性の疾患です。
膝・足の付け根・肘・肩などの関節に痛み、腫れなどの症状がみられ、関節炎を引き起こします。
どうして起こるの?
加齢や遺伝、肥満のほか、スポーツ、仕事、事故などによる関節の損傷が原因として考えられます。
通常の関節は、可動性があり、日常生活の中で受ける負荷には耐えられるような構造になっています。
また、関節の骨の末端部は軟骨で覆われており、クッションのような働きをしています。
この関節の軟骨が積み重なっていく負荷により徐々にすり減っていくと、動きが悪くなったり、炎症や痛みを伴うようになったりします。
膝関節は、毎日体重の負担を受けながら動かしているため、太腿とすねの骨の間でクッションになっている軟骨や半月板が徐々に擦り減ってきます。加齢に伴い軟骨が十分に再生されなくなると、軟骨の下の骨も擦り減って、滑らかな動きが阻害され、炎症や痛みを生じます。
日本人の場合、すねの骨が内側に弯曲しているので、体重のかかり方から内側の軟骨ばかりが擦り減り、徐々にO 脚になることが多いのが特徴です。
股関節の場合、主に日本では先天性股関節脱臼(生まれつき股関節がずれている)や臼蓋形成不全(骨盤の発育不全)などによる変形が見られる場合に、体重の負荷で骨頭と臼蓋がこすれあい軟骨が磨り減りやすくなるため、痛みや運動障害が起こります。
当院の治療方針
触診で関節内側の圧痛、動きの制限、腫れ、変形の度合い、関節の不安定性などを確認し、レントゲン撮影をして診断します。
治療は、薬物療法、理学療法を行います。それでも治らない場合は、手術を要する場合もございます。自分に合った治療を適切に行うためには、きちんと症状を把握することが大切ですので、 治療法の選択肢が多い早期のうちに受診してください。
良くある質問にDrがお答えします!
Q.変形性関節証はどのくらいの頻度で発症しますか? |
年齢とともに増加し、60歳を超えると膝・肘・股関節及び脊髄では80%以上の人に見られます。
Q.この病気はどんな症状が起きますか? |
年齢とともに増加し、60歳を超えると膝・肘・股関節及び脊髄では80%以上の人に見られます。
初期症状は、関節を使いすぎた際に痛みが現れます。
この時期は、安静にしていると痛みは治まります。
進行が進んでくると、軽い運動や安静時にも痛みが発生し夜間にも痛みを伴う場合があります。
関節を動かすと、”コツコツ”と音がしたり、関節に炎症をおこし水が溜まったりします。
Q.日常生活でできる予防法を教えてください |
年齢とともに増加し、60歳を超えると膝・肘・股関節及び脊髄では80%以上の人に見られます。
筋肉を鍛えることが重要です。負荷をかけない水中ウォーキングやストレッチ・ヨガ・ハイキングなどがおすすめです。
また、日常生活の中で関節を労ることも重要です。
関節を冷やさないこと、負荷のかかる動作を控えることなどが挙げられます。
不安を感じたら、サポーターを利用することもオススメしています。