至聖ヘルスケアコラム

至聖ヘルスケアライフVol.2 整形外科その② ガングリオン

2020年10月20日

ガングリオンとは

ガングリオンはなかにゼリー状の物質の詰まった腫瘤です。
典型的なものは手関節背側(甲側)に生じるガングリオンです。
これは手関節の関節包(関節を包むふくろ)に繋がっています。
その他のガングリオンのできやすい場所としては、手首の母指(親指)側の掌側の関節包やばね指の生じる指の付け根の掌側の腱鞘のあるところです。

関節の周辺に米粒大からピンポン球くらいまでの腫瘍ができます。
手を使いすぎると腫瘍は大きくなることがあります。
手首の甲にできるものが多く、軟らかいものから硬いものまで様々です。

放置したら危険?

ガングリオンは腫瘤のみで無症状なら、放置しても心配はありません。
ただし、診断をしてもらうためにも整形外科を受診してください。
大きくなるもの、痛みが強いもの、神経が圧迫されて神経症状があるもの(痛みや運動障害など)は治療が必要になります

関節包(関節をつつむふくろ)や腱鞘(腱をつつむさや)の変性により生じることが多く、女性に多いですが必ずしも手をよく使う人に多いとは限りません。

当院の治療方針

注射器で腫瘤を穿刺し、内容物がゼリー状かどうかでガングリオンかどうか診断します。
また、超音波エコー検査は侵襲がなく、簡便に診断がつきます。

繰り返し内容物が溜まる場合には手術により摘出することもございますが、いずれの治療方法でも再発する場合があります。

良くある質問にDrがお答えします!

Q.ガングリオンは癌(がん)ですか?

ガングリオンは、名前に「がん」とついていますが、癌ではありません。
ガングリオンは癌になることはありませんが、念のため診察をオススメいたします。

当院の外来診療日