至聖ヘルスケアコラム

PCR検査 〜鼻咽頭検査について〜

2021年01月28日

PCR検査とは、ウイルス遺伝子を増やして行う検査です。
鼻咽頭検査は唾液検査に比べ感度が高いといわれており

当院では当検査方式をオススメしています。

メリット

  • 渡航される場合は、国により鼻咽頭検査を指定している国がある。(ベトナム・カンボジアなど 2020.09.18時点)
  • 検査前の水分補給や歯磨き、うがい等により検査結果を左右されづらい。
  • 唾液が出にくい場合には検査時間を要しますが、鼻咽頭検査は時間がかからない。
  • 発症から9日以上の発熱、のどの痛みなど症状がある場合でも検査が可能。
  • 小児や乳幼児の検査も行える。

デメリット

  • 咽頭部まで検査キットを入れるため、人によっては痛みを感じることがあります。
  • 咳などを誘発しやすいため、飛沫感染のリスクに対応できない場所では検査を行うことが難しい。

鼻咽頭検査と唾液検査を比べると?

感染直後のPCR検査では、鼻腔からの検体は、咽頭からの検体よりも、6.39%、高く陽性を示すことが明らかとなりました。(時間とともに、陽性割合は下がることも明らかにしています)

鼻腔からの検体によるPCR検査の陽性割合が、発症日で94.39%、発症10日後では、67.15%、発症31日後では2.38%でした。

咽頭からの検体では、発症日で88%、発症10日後で、47.11%、発症31日後では、1.05%と推定しています。

文献
Wikramaratna P, Paton RS, Ghafari M, Lourenco J. Estimating false-negative detection rate of
SARS-CoV-2 by RT-PCR. medRxiv. 2020:2020.2004.2005.20053355.
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.05.20053355v2


PCR検査以外の方法はどう?

新型コロナウイルスの検査方法には3種類あり、また検体採取方法に鼻咽頭と唾液の2種類がございます。

https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000649879.pdf
発症からの日数とPCR検査、抗体検査、ウイルス分離の陽性率

(出所)https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765837
(出所)https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200517-00178720/

プロフェッショナルにお任せください

PCR検査と抗原・抗体検査でも「正しいタイミングで使うこと」「正しく結果
を解釈できること」
が求められます。
検査は万能ではありませんので、それぞれの使い所、長所、短所を理解し、検査の限界を知った上で上手く使い分けることが重要です。

唾液検査では発症9日以上は検査をしても的確な結果とならないといわれている
ため、タイミングを考える必要がありますが、鼻咽頭検査では9日以上であっても結果が得られるとされています。

当院では、医師がそれぞれの状態に合わせた検査方法をご提案しております。
簡易キットが小売店で発売されているなど一般的には『様々な種類のPCR検査』が流通しておりますが、いずれにせよPCR検査につきましては我々医療のプロフェッショナルにお任せください。